理事長所信

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第65代理事長 西川晴義

一般社団法人 四日市青年会議所 2018年度スローガン 夢を描き理想を掲げ、現在(いま)を一生懸命生きよう

はじめに

 挑戦とはあきらめずに自分の限界に挑み、さらなる高みを目指すことである。その道のりを最後まであきらめず、やり遂げることに大きな成長がある。

 四日市の偉人として知られる稲葉三右衛門は、まちの発展には港の整備が必要であると考え、港建設に向けて挑戦を始めた。港完成までの道のりはとてつもなく長く、幾度となく挫折を繰り返し、それでも決してあきらめなかった。そのおかげで現在、四日市港があり、我々はその恩恵を受けて生活できている。

 私たちの住むまちは、先人たちが幾度もの挑戦をし、成し遂げた偉業が積み重なって現在につながっている。四日市青年会議所が成し遂げる事業が偉業と認められるかどうかは重要ではない。それは、未来の青年たちが判断することだ。我々が今やらなければならないことは、一歩ずつ着実に、まちの未来を切り拓いていくことだ。そしてその一歩は、必ず「明るい豊かな社会」につながる道となる。

 物事を成功に導くには、幾多もの困難があるだろう。しかし我々は、青年に与えられた使命を果たすために、途中であきらめてはならない。トーマス・エジソンが遺した「私は一度も失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という名言は我々にあきらめない勇気を与えてくれる。
   青年会議所に入会したその日から「明るい豊かな社会の実現」に向けた挑戦が始まっている。我々はその挑戦を決して途中であきらめてはならないのだ。

地域のブランドとなる

 青年会議所に入会する時、最終的に入会を決断するのは自分ですが、その多くは青年会議所会員との出会いをきっかけとしています。初めて青年会議所の話を聞いてから最終的な決断をするまでは、個別の交流や事業を見ていただくという様々な過程があります。青年会議所活動の中で得た経験や感動を会員が目を輝かせながら語る姿や会員たちが全精力を注いで創り上げた事業を見た時、人は必ず魅力を感じます。自分もこんな人になりたい、こんな団体に所属して共に活動したい、多くの青年がこう感じた時、四日市青年会議所は地域のブランドとなり、自ずと青年たちが集う団体となるのです。また、新たに入会した人材がいち早く人財へと成長するために研修体制を確立します。新たに入会した人材が魅力ある人財へと育ち、その人財が四日市青年会議所のブランド力をさらに高めていく。まさにこの好循環こそが「明るい豊かな社会」を目指す四日市青年会議所の揺るぎない礎となるのです。全会員が多くの青年に魅力を感じさせる会員拡大活動を行い、四日市青年会議所が地域のブランドとなることを目指して参りましょう。

精神的成長を遂げるJAYCEEの育成

 新しい仕事を始める時、人はまず仕事を覚え学ぶことからスタートし、そして上手くなろうと努力する。これは、人が始めに経験する技術的な成長の過程です。自分の技術を磨くことも必要であり大切な成長といえますが、さらに次の成長ステージに上がるには技術的な巧拙だけでなく、自らの仕事に対し意味を見出していかなければなりません。何のために仕事をしているのか、そこにどういった理由があるのか、その意味に喜びを感じた時、人は自らの仕事に対し、技術だけではない精神的な成長を遂げることができます。精神的な成長は「辛いけど楽しい」、「大変だけどやりがいがある」という本当の意味での仕事の楽しさに気づかせ、苦労や困難に粘り強く耐え、乗り越える力を与えてくれます。会員一人ひとりが、自らの青年会議所活動に意味を見出し、その本質を理解した時、本当の意味で青年会議所活動の楽しさに気づくことができます。そしてそれは「明るい豊かな社会」に向けて挑戦し続けるJAYCEEへと成長させるのです。

自ら考え行動する主権者意識の醸成

 本年は統一地方選挙が行われますが、過去の四日市市議会議員選挙の投票率を見てみると、1975年には83%もあった投票率が2015年には48%と年々減少しており、この現状のままでは、本年も投票率を減少させてしまいます。選挙は、自らの意思を未来のまちづくりに反映させる機会であり、投票率は市政、すなわちまちへの関心度そのものといえます。まちづくりは他の誰かがやってくれると他人任せにするものではありません。我々一人ひとりが、まずは自分がまちを創るという意識を持つことが大切なのです。本年の選挙は市民の主権者意識を高める良い機会です。社会の出来事を自ら考え、判断し、主体的に行動する主権者としての意識を高めることで、能動的にまちづくりに参画する市民が増え、そしてそれは市民一人ひとりが創り上げる力強いまちへとつながるのです。

四日市青年会議所に対する帰属意識を高める

 組織が団結することによって生まれるパワーは大きな成果をもたらします。一人の力では決して成しえないスケールの大きい運動も、仲間との協働や助け合いによって成し遂げることができます。青年会議所にとって、組織が団結することは「明るい豊かな社会」を目指すためにとても重要であります。様々な職種や境遇を異にする会員たちはそれぞれ考え方も違えば目的意識も違います。十人十色と様々な個性を持つ会員を一致団結に導くには、会員一人ひとりが四日市青年会議所の一員であることを真剣に自覚することから始まります。誰しもが組織を外から見る傍観者ではなく、四日市青年会議所に所属しているという強い帰属意識を持たなければならないのです。一人ひとりが持つ力量の総和以上のパフォーマンスや付加価値を生む団結力は、一人の力では到底成しえない「明るい豊かな社会」を引き寄せる大きな力となるのです。

他者を惹きつけ、他者の鑑となる姿勢

 他の青年会議所会員を見た時、その凛とした姿勢に心を惹かれる時があります。それは礼儀正しい挨拶や毅然とした立振る舞い、スマートな話し方、考え方など、その洗練された知性と品位を持つ姿に魅力を感じ、こうありたいと思う時があります。概して、そういった青年が集う青年会議所はそのまちの人々から信頼され、地域からも必要とされています。品格を持つこと、礼節を重んじること、組織のルールを遵守することは、地域のリーダーが集まる青年会議所の会員として当然あるべき姿です。いつ如何なる場合でも、常に外から見られていることを意識し、己を律し、あるべき姿であり続けることが他者を惹きつけ、他者の鑑となります。そして、四日市青年会議所はまちの人々から信頼され、地域からも必要とされる団体となるのです。

他者を思いやる心と次へと向かう挑戦心

 青少年を取り巻く現状や課題は、時代の流れの中で刻々と変化しています。しかし、家庭や学校、地域や社会環境がどれだけ変化したとしても、いつの時代にも変わらない、共通して青少年に教えていかなければならない心があります。それは、他者を思いやる心と次へと向かう挑戦心です。子どもたちは、成長していく中で幾度となく勝負といえる場面に遭遇します。勝利を目指すことは素晴らしいし、努力する姿はとても輝いています。しかし、勝敗の結果がすべてではなく、その結果をどう捉え、次にどう備えるかということを、我々大人は子どもたちに教えていかなければならないのです。勝負に勝っても負けても相手を心から称えることは、他者の気持ちになって物事を考え行動できる思いやりの心を育みます。また、結果から多くを学び、さらなる挑戦を続ける心は、何事にもあきらめず困難を乗り越える思考力と精神力を育みます。時代がどのように変化しようと、決して変わらない普遍的な心を伝え、次代を切り拓く青少年の育成へとつなげて参ります。

効率性と正確さを追求する組織運営

 近年、四日市青年会議所では様々な立場、境遇を異にする会員が増えてきています。会社員や起業したばかりの会員など、それぞれの立場で時間の作り方も違います。様々な会員が集い、皆が有益に活動を行うには組織としての効率性を常に追求していかなければなりません。また、当たり前と思われることは当たり前にできる、この至極当然とも思われる行為を確実に行っていくことはすべての運動の原点であります。地域のリーダーが集まる組織として適正な財務運営はもちろんのこと、総会や理事会、委員会等の会議運営を効率よく円滑に取り仕切ることでより良い運動が発信できます。そして、四日市青年会議所の長い歴史の中で時流に沿って行った規定の変更も、過去のものとして終わらせるのではなく、常に現代にあった考えを取り入れることで洗練されたものへと進化させていく必要があります。会員にとって有益な組織となるよう、常に効率性と正確さを追求する組織運営を目指して参ります。

四日市青年会議所を伝える広報

 四日市青年会議所の名前は広く認知されてきていますが、何を行っている団体であるかはまだ広く理解されてきたとはいえません。広報(PR)を意味するPublic Relationsを直訳すると「社会と人々との関係」となります。すなわち、社会の人々に我々の運動を理解してもらうことで信頼関係を築き、最終的にはファンになってもらうコミュニケーション活動が広報であります。宣伝や広告のように単に情報を事前に発信し、たくさんの方々に事業に参加してもらうことでも四日市青年会議所の活動内容を知っていただくことはできます。しかし、それだけでは我々の運動の理解までにはつながりません。事前の広報だけでなく、運動の後にも我々の運動がどのような効果をもたらし、地域にどのような影響がもたらされたのかを伝えることで、より一層我々の運動を理解してもらうことにつながります。我々の運動が地域社会やそこに住む人々へとつながり、四日市青年会議所のファンが増える広報体制を目指します。

交流して初めて気づく国際交流の素晴らしさ

 35年という歴史を紡いできた雨港國際青年商會との交流は、国の垣根を超えた友情を育み、世界の恒久平和への架け橋となってきました。我々の国際交流が民間外交の一翼を担い、世界平和につながっているということを、まずは全会員が自覚しなければなりません。そして、国際交流はグローバルな視野を広げる機会となります。2017年9月の訪問で雨港國際青年商會が行っているSDGsの取り組みを体験できたことも、グローバルな視点から環境を考える良い機会となりました。また、雨港國際青年商會を訪問すると、毎年必ず熱烈な歓迎をいただきます。彼等の歓迎する姿は、我々日本人が持つ「おもてなし」の精神を彷彿させる気遣いや優しさ、温かさがあり、改めて「おもてなし」の精神のあり方を再認識させてくれます。しかし、台湾に訪問する参加者は決して多くなく、実際に現地での体験や交流を持てていない会員がいます。雨港國際青年商會の方々が四日市へ訪れた際は、全会員でもてなし、交流を深めていかなければなりません。交流を持ち友情を深めることで、初めて国際交流の素晴らしさがわかります。国際交流の真の意味を自覚し、多くの会員が交流の機会を活かし、両国の発展につなげて参ります。

出向のすすめ

 出向にはたくさんの魅力があります。様々な価値観を持った志の高い会員と出会い、共に活動する中で県内外の交流を深めることができます。LOMでは経験することのできない物事を多角的に考える視点を得ることができます。この出会いと学びの経験は青年会議所内だけではなく、地域の発展にもつながり、出向で培う知識や経験は今後の人生の中でも貴重な財産になります。このように、出向には様々なメリットがあります。しかし、出向することの素晴らしさは、実際に出向しなければわかりません。日本、東海地区、三重ブロックへの出向を大きく成長する機会と捉え、さらなる飛躍を目指して挑戦しましょう。そしてLOMは、出向者が最大限、力を発揮できるように全力で支えて参ります。

おわりに

 挑戦は、成長を約束する。 成功の反意語は失敗ではなく「挑戦しなかったこと」である。成長を求めるのであれば、失敗で立ち止まってはいけない。あきらめずに挑戦を続けるからこそ人は成長するのである。挑戦し、成長する。それは同時に新たな挑戦の種を生み、次への挑戦につながる。そして人は、成長という名の上り階段を歩み始めるのだ。  自分が挑戦する人生を選んでいるかを考えてほしい。挑戦とは今ある力で容易に成功できる低いハードルを乗り越えることではない。今の力だけでは乗り越えられない高いハードルを指す。もちろん、そのハードルは人それぞれ高さが違うものだ。そして高いハードルは誰しも困難の連続である。乗り越えるまでには、多くの失敗があるかもしれない。しかし、挑戦した結果の失敗は過程に過ぎない。すべてが最終的な成長につながる糧となるのである。

 自分は「今」、挑戦しているのだろうか。

 現状維持で何が悪いのか、失敗したらどうするのか、挑戦しない理由を口にすることは容易い。しかし、その選択には決して成長が約束されない。

「今」この瞬間を大切に生きてほしい。

 青年会議所に入会したからといって、成長は必ず約束されない。会員としての日々を漫然と過ごしていては、何も経験しないまま、何も学ばないまま、時間だけが過ぎ去っていく。何のために青年会議所に入会したのか、青年会議所で何をしなければならないのか、常に自分に問いかけてほしい。挑戦する心を忘れては、人は前に進むことができない。
    挑戦し、成長しよう。失敗を恐れず、勇気を持って行動しよう。このまちに住む我々が成長という上り階段を歩み始めたなら、その先には必ず「明るい豊かな社会」が待っているのだから。

スローガン

「挑戦」
~失敗を恐れず、勇気を持って行動しよう~

基本方針

○失敗を恐れず、勇気を持って行動する
○地域のブランドとなる
○精神的成長を遂げるJAYCEEの育成
○四日市青年会議所に対する帰属意識を高める
○他者を惹きつけ、他者の鑑となる姿勢

重点事業

○全会員による会員拡大で地域のブランドを目指す
○自ら考え行動する主権者意識の醸成
○他者を思いやる心と次へと向かう挑戦心
○効率性と正確さを追求する組織運営
○四日市青年会議所を伝える広報
○交流して初めて気づく国際交流の素晴らしさ
○出向のすすめ